【 この記事で分かること 】
■ コンセントの種類
■ コンセントカバーのおすすめデザイン
■ コンセントの個数
■ コンセントの位置・高さ
■ ブレーカーの役割
まず初めに『電圧』について少し説明します!
一般的に家庭に供給されている電圧は、100Vか200Vの2種類です。
私たちが普段使用している電気(照明、電子レンジ、冷蔵庫、TVなど)のほとんどは100Vです。
そして、主に200Vはエアコンなどの空調機に使用されています。
エアコンは能力によって100Vと200Vとで分かれます。
コンセントの種類
単相100V
単相100Vは、一番身近な一般家庭で使用されているコンセントです。
このタイプは、壁・床・天井どこでも設置可能です。屋外用であれば屋外にも設置可能です。
単相200V
単相200Vは、エアコンなどの大型家電に対応しているコンセントです。
コンセント穴が横向きに並んでいたり、L字になっていることが特徴です。
15Aや125Vは表記しません
20A以上は表記します
250V以上は表記します
三相200V
一般的に『動力用コンセント』と呼ばれるコンセントです。
業務用の大型機器や工作機器、医療用特殊機器等を使用するためのコンセントで、工場や飲食店などで使用されています。
三相200Vコンセントを使用するには、屋内配線工事を実施した上で、希望の電力会社と契約をし、管轄の送配電事業者による引込線工事が必要となります。
アース付きコンセント
電子レンジや洗濯機、冷蔵庫などには感電防止のためのアース線を接続する必要があります。
アース端子用の蓋がついているタイプや、コンセント差し込み口ごとにアース極用の穴があるタイプがあります。
【 アース付きコンセントが必要な電化製品 】
電子レンジ/食洗機/冷蔵庫/エアコン/温水洗浄式便座/洗濯機/衣類乾燥機など
ごくたまにアース線を取り付けずにこれらの電化製品を使用しているという話を聞きますが、とても危険なので必ず取り付けましょう。
【 アース線を取り付けてはいけない場所 】
ガス管:ガス漏れの際に引火する恐れがあるためです。
水道管:水道管は通電性が低い樹脂製のものが多いため、アース線の役割を果たしません。
電話のアース線:既に電話回線内にアースが設置されているため、アース線を設置すると二重で設置していることになります。落雷の際に電話が壊れてしまう可能性があります。
屋外用防水コンセント
外壁に設置ができ、屋外で使用ができるコンセントです。
雨水が入らないようカバーが付いています。
抜け止めコンセント
右に回しながら差し込むことで、ロックが掛かり簡単には抜けなくなります。
小さなお子さんのいたずら防止や、OA機器や電気プラグのはずれ防止に活躍します。
※頻繁に抜き差しする場所には使用しないでください。
※左に回さずに引き抜くと、火災の原因となるため注意が必要です。
LANコンセント・TVコンセント
LANやTV用端子。
床用コンセント
住宅ではあまり見かけない床用コンセントですが、ダイニングテーブルやソファの近くにあると便利です。
コンセントカバーのおすすめデザイン
デザイン性の高いコンセントカバーをいくつかご紹介します。
パナソニック
アドバンスシリーズ
SO-STYLE(ソー・スタイル)シリーズ
クラシックシリーズ
神保電器
NK SERIE HTL(ミニプレート)
NK SERIE KAG(家具/機器用タイプ)
SLP/SLPN
ZOLBONNE
コンセントの個数
コンセントの個数や位置は、使用する電化製品などに左右されます。
部屋の広さに対するおおよその目安を表にまとめたので、参考にしてみてください。
場所 | 個数(100V) | 個数(200V) | 想定される電化製品など |
---|---|---|---|
玄関 | 1 | – | 掃除機など |
廊下 | 1 | – | 〃 |
トイレ | 2 | – | 温水洗浄式便座など |
洗面所・脱衣室 | 2 | 1 | 洗濯機、乾燥機、ドライヤーなど |
居室(6畳~8畳) | 4 | 1 | エアコン、TV、PC、掃除機、電話など |
居室(8畳~10畳) | 5 | 1 | 〃 |
居室(10畳~13畳) | 6 | 1 | 〃 |
キッチン | 6 | 1 | 電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器、ケトルなど |
ダイニング | 4 | 1 | 〃 |
つぎでは、場所ごとに具体的な設置位置を紹介していきます。
玄関
掃除機の他にも、電動自転車や工具の充電用にあるといいと思います。玄関横にシューズクローゼットがある場合は、そこに設置してもいいですね。
また、時期によってはクリスマスツリーや間接照明などを飾る可能性もあるかもしれません。
廊下
廊下は掃除機用がメインだと思いますが、最近ではコードレス掃除機が主流になっているためコンセントを設置しないこともあります。
廊下に足元灯が欲しい場合は、コンセント付きの足元灯がおすすめです。
トイレ
トイレは温水洗浄式便座用にひとつあれば十分だと思います。
トイレと洗面所と一体になっている場合は、必要に応じてコンセントの設置が必要です。
洗面所・脱衣室
洗濯機、衣類乾燥機、ドライヤーなど、意外とコンセントを使うことが多いのが洗面所や脱衣室です。
特に女性の場合は、美容家電を使うこともあると思います。
用途に合わせてコンセントの高さなども工夫できるといいですね。
居室
居室とは、居住、作業、娯楽などの目的のために継続的に使用する室のことを指します。
具体的には、リビング、ダイニング、キッチン、寝室、子供部屋などがこれに当たります。
逆に、玄関、トイレ、浴室、洗面所、押入れ、廊下などは居室とは呼びません。
リビング
リビングで使用する電化製品には、エアコン、TV、ゲーム、PC、掃除機、電話、空気清浄機、冷暖房器具、スピーカー、レコーダーなどが挙げられます。他にも、クリスマスツリーや加湿器など、季節限定のものなども出てくるかもしれません。
また、TV周りで使用するコンセントは、配線が目立たないようにコンセント位置の工夫があるといいですね。
寝室
スマートフォンの充電や、間接照明、空気清浄機、加湿器、冷暖房器具などが挙げられます。ベッドの設置位置をあらかじめイメージしておくと、コンセントの位置も決まってくるはずです。
ベッドを買い替えた際に、コンセントがベッドで隠れることがないように注意しましょう。
子供部屋
卓上ライト、スマホの充電、冷暖房器具、TV、PCなどが挙げられます。
お子さんの成長を見据えての検討も必要です。成長に応じて家具の配置が大きく変わる可能性もあります。
キッチン
冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、トースター、炊飯器、コーヒーメーカー、電気ケトルなどが挙げられます。
カウンターに取り付けるコンセントは、横並びタイプもおすすめです。
ダイニング
ダイニングは、キッチンやリビングと共通する点が多いため、キッチンやリビングと併せて検討しましょう。
他には、ホットプレートやスマホの充電などが挙げられます。
その他
収納内
収納内にコンセントがあると意外と便利です。
コードレス掃除機の充電など、外から見えないところに充電スペースがあるといいですよね。
また、ロボット掃除機などは、収納下などのデッドスペースの活用がおすすめです。
屋外
一戸建ての場合、屋外にもコンセントがあるといいですね。
高圧洗浄機、電気自動車の充電、イルミネーションなどが挙げられます。
コンセントの位置・高さ
続いてはコンセントの位置と高さです。これに関しては決まっていないが答えです。
一般的なコンセントの位置は図のようになりますが、必ずしも一般的な寸法に囚われる必要はありません。
もちろん柱や下地材の上には取り付けられませんが、使い勝手のよさに合わせて自由に検討しましょう。
ブレーカーの役割
コンセントと関係のあるブレーカーについても、少しご紹介していきたいと思います。
ブレーカー(=配線用遮断器)とは
ブレーカーとは、電気を安全に使用するために、電気回路で起こる異常事故から電線を守るための安全装置として取り付ける配線用遮断器のことです。
ブレーカーの種類は3つ
サービスブレーカー(=契約ブレーカー)
中部電力の契約容量を決定するためのブレーカーです。地域によってはサービスブレーカーが付いていないこともあります。
漏電ブレーカー
建物内の配線や電気器具の漏電を素早く感知・遮断して、電気事故を未然に防ぐブレーカーです。
安全ブレーカー(=子ブレーカー)
分電盤から各部屋へ電気を送る分岐回路それぞれに取り付けるブレーカーです。
まとめ
最後までお読み頂きありがとうございます。
今回はコンセントの基礎知識についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
少しでも参考になっていれば幸いです。